更新日:2015年10月1日カテゴリー:排水管について

排水管の種類

普段目にすることがない排水管。場所に応じて素材や形状など、様々なものがあります。そもそも排水には、三種類あります。トイレの排水(汚水)、雑排水(台所、洗面、洗濯などの排水)、雨水(屋根と敷地内に落ちた雨水)です。そして、それぞれに合わせた種類の排水管が使われています。

汚水(トイレ)に使われている排水管

トイレの排水管は比較的寿命が長く、一般住宅でおよそ35年と言われています。トイレの排水は、お水以外に糞尿やトイレットペーパーなど、異物を流すことが前提となっています。腐食が起こりやすいことから、昔は鉛の排水管が使われることが多かったですが、最近では塩ビ製も増えています。
ところで、狭い管にこんなに大量の異物を流しているのに、なぜ詰まらないのかと思われるかもしれません。実は、詰まります!固形物が管内に不着して狭くなっていき、閉塞してお水が溢れるという事故は、けっこう起きているのです。また、誤って物を落としやすいことから、異物の詰まりもあります。
尻ポケットから物を落としてしまった経験のある方は多いでしょう。手帳、携帯電話、煙草、生理用品、財布などが詰まるケースが多いです。アメリカでは、買っていた金魚が死んだらトイレに流すなんていう文化がありますが、できるだけトイレに異物は流さないのが無難ですね。

雑排水(台所や洗面)に使われている排水管

一般住宅では、洗面台や洗濯機の排水などの雑排水に使われる排水管の寿命は30年、キッチン周りでは15年と言われています。キッチンはその他の場所と比べて、有機物や油、熱湯が流されるために排水管の劣化が早まるのです。
オールマイティーな素材である、塩ビ管が使われていることが多いです。金属と比べて腐食に強いためですが、紫外線で劣化するのが難点。また、金属と比べて圧がかかると割れやすい特性があります。いずれにしても露出させない、日光の当たらない場所に使うのがベター。
さて、15年とは意外と寿命が短いことに驚かれるかもしれませんね。しかし、定期的なメンテナンス(高圧洗浄)によってこの寿命を伸ばすことは可能です。また、以前は劣化したら取り替えしかありませんでしたが、最近では内部の付着物を研磨した後、樹脂でライニング(皮膜を作る)加工する「排水管の更正工事」ができるようになりました。

雨水に使われる排水管

屋根に降った雨、敷地内に降った雨、両方を下水に運ぶ排水管です。多くの自治体では、雨水は下水でなく水路などに流すため、汚水や雑排水とは別のルートを設けることが義務づけられています。下水に合流させると雨天時は下水の量が数倍に膨れ上がり、下水施設の処理がオーバーフローするためです。敷地内には、汚水マスとは別に雨水マスがあります。
水だけならスムーズに流れるはずですが、泥や落ち葉が混入することが多いので、こちらも詰まることがあります。特に問題となるのが、木の根っこ。排水管の接合部分や、雨水マスの中に木の根が入り込み、管や雨水マスを埋め尽くしてしまうという事例が多々あります。植物の根の力は凄まじく、家に近すぎる場所に木を植えると基礎が壊され家が傾くことも。木の根が排水管内に侵入した場合は、内部のライニングでは解決しません(根が突き破ってきます)。排水管の引き直しとなります。

どんな排水管も、詰まります!

日頃、排水管の状態に気を配りながら生活している人はほとんどいないでしょう。しかし、どの排水管も寿命がありますし、半永久的にメンテナンスフリーというわけにはいきません。溢れる、詰まるなどのトラブルが起きてようやく気にかけてもらえるわけですが、その時には手遅れとなっているケースも多いです。早期発見、早期メンテが長持ちのコツです。

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